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プリンターとプリント用紙の宿命! 湿度、室温との関係
室内管理が重要
インクジェットプリンターは印刷する時、必要な量のインク粒を用紙に吐出してプリントしています。
しかし、この一連の動作も湿度、室温の変化によって左右されてしまいます。
室内環境の管理を怠ってしまうと、以下の現象が起こり始めます。
- 湿度が少ないと....
○プリントヘッドは乾燥してインク詰まりする。
○用紙はカール(カーリング)し紙詰まりする。
- 湿度が多いと....
○インクにじみが起きて乾きも遅くなる。
○用紙が張り付いて、用紙送りされず同じ場所に印刷されたり、横方向に縞模様が現れたりする。
- 温度が低すぎると....
○インクの発色は低下する。
○印刷カスレが発生する。
- 温度が高すぎると....
○インクのにじみが増大する。
この様に 正常に動作しなくなる状態は、環境の変化によって常に発生する可能性があります。
これは、大型プリンターだけに言えることではなく、一般的な家庭用インクジェットプリンターも同様です。
推奨される室内環境とは
ほとんどのメーカーが伝える室内環境は
室温15度から25度
湿度40%から60%
を推奨しているのです。
そこで社内の大型プリンターや用紙が置いてある室内は、
湿度計室温計をチェックし加湿器と空調を稼働し、年中 湿度50%から60%を保ち
温度も20度以下にならないよう管理をしています。
プリンターにとって最適だと私たちも快適!
プリンターやプリント用紙にとって最適なこの環境は、私たち人間にとっても快適な湿度とされています。
湿度40%以下になると 目や肌、のどの乾燥を感じるだけでなく
これからの季節はインフルエンザウイルスの活動も活発になってしまう。
反対に湿度60%以上になるとダニやカビが発生するようになってしまう。
プリンターにも人間にも優しい この最適な環境をいつも整えて
社内環境良く、健康的に過ごして行きたいですね。