- DTP&印刷
印刷の方のCMS(カラーマネージメントシステム)について
こんにちは。 本日はCMSの話です。
CMSというとWEBと印刷で2つあるんですよね。
WEBの方のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム/Contents Management System) 印刷の方のCMS(カラー・マネジメント・システム/Color Management System) 本日は印刷の方のCMSについてお話しします。
ざっくり言いますと、「モニターの色と印刷物の色が一緒だったら便利だよね。」 の 「便利」を実現したシステムになります。
「え?別にそんなの一緒にする必要あるの?」と思われる方がいるかもしれませんが 下の図を見てください。
RGBと書かれてるのがモニターで再現できる色の範囲です。
CMYKが印刷物で表現できる色の範囲ですね。 RGBの説明は省きますが、モニターは色を光で表現してるので 当然、インク(固形物)で色を再現している印刷に比べると幅広い色を表現できます。
ここで難しいのは「CMYKの色の範囲でデザイン業務して納品すればいいじゃん!そしたらモニターの色と印刷の色一緒じゃん?」と解釈しちゃいそうですが。
そうもいかないのが印刷の色合わせの難しいところなんですよね。
上の図の色の範囲を各モニターそれぞれで色解釈をもっているんですね。
試しにモニター2つある人はモニターで同じ画面を出して見比べて貰えれば 色が一緒じゃないことがすぐわかると思います。
「それってなにが問題なの?」 はい。ここで問題になってくるのは モニターの色と印刷物の色が同一でなければ 意図した色が表現できないということになるので…… つまり、デザインのクォリティーが下がってしまう!ことになるんですね。
※まあ、赤色が青色になるわけではないのですが……弊社では色に拘りをもってますので。 ここはクリエイターが死守すべき領域ですね。
さて。話を戻しまして。 モニターで色再現を印刷物と同じにするには 実際に印刷する印刷機で印刷した色見本をモニターに読み込ませます。
※これには専用モニターが必要です(やすいのでも10万くらい→高っ!)
そうして読み込ませたモニターを使うと色の誤差が少なくなります。
ただし! 実際には誤差が少なくなる。
というレベルで やはり印刷というのはアナログな作業になるため完全にモニターの色と一致させる!というのは難しいですね。
ちなみにモニターと印刷物のCMSもありますが 印刷屋さんのほうで色校機とオンデマンドプリント印刷機、輪転機などの 印刷機械のほうでも同じ色が出るような調整をすることもCMSというようです。
印刷屋さんの内部でオンデマンド機と輪転機が違う色再現だとなかなか信頼して依頼をすることができないですよね。
ちなみにモニター買うお金がない!という方で やはり印刷で色をこだわるなら デザイン校了→色校正→色調整→色校正(納得行くまで校正の繰り返し)で最後に下版となります。
※ただCMSしたモニターでも色校正は行ったほうが良いと思います。